寝たきり家族の消費カロリーと基礎代謝に悩む日々から脱出した食事量の工夫

シニア

毎日ごはんの時間が近づくたびに、お腹の底が重くなるような感覚を抱えていないかな。

ベッドから動けない姿を見ていると、どれくらい食べさせればいいのか本当に見当がつかなくなるんだよね。

食べさせすぎて太ったら日々の体位変換やオムツ交換が大変になるし、かといって減らしすぎてガリガリに衰弱してしまったらどうしようって、私も毎日本当に怖くてたまらなかったんだ。

寝たきり家族の消費カロリーと基礎代謝に向き合って知った現実

一日中お布団の上にいるんだから、体を動かすエネルギーはほとんど使っていないはずだって、私は最初思い込んでいたんだよね。

健常な人が元気に歩き回るのと比べたら、確かに動いて消費する分はすごく少ないの。

だけど人間って、ただ横になって呼吸をしているだけでも、心臓を動かしたり体温を保ったりするために想像以上のエネルギーを使っているんだよね。

動かないから減るという思い込みの落とし穴

寝たきりだからという理由だけで極端に食事を減らしてしまうと、生きるために最低限必要な基礎代謝の分すら足りなくなってしまうことがあるんだ。

エネルギーが足りなくなると、体は自分の筋肉を削ってエネルギーを作り出そうとするから、あっという間に痩せ細ってしまうの。

肌がカサカサになったり、床ずれのリスクが高くなったりして、私はそこで初めて「減らせばいいわけじゃないんだ」って青ざめたんだよね。

介護の中で見落としがちな体の反応
横になっているだけでも、体の中では生きるための活動がずっと続いているんだよね。消費カロリーが少ないからといって自己判断で減らしすぎると、体力そのものを奪ってしまう危険があるんだ。

太らせたくない恐怖と衰弱への不安で揺れた日々

うちでもね、介護用のスプーンを持つ手が止まってしまう日が何日もあったよ。

少しでも体重が増えたら、腰を痛めながら介助している毎日の負担がさらに増えてしまうんじゃないかって、自分の都合ばかり考えて自己嫌悪に陥ることもあったの。

その一方で、残されたお皿を見るたびに「栄養失調にさせてしまうんじゃないか」って胸が締めつけられて、頭の中が常にパニック状態だったんだよね。

数字ばかり気にして見失っていた本人のサイン

ネットで計算式を調べては、電卓を叩いて基礎代謝や目標数値を割り出そうと必死になっていた時期があるよ。

でもね、計算上の数字と、目の前にいる家族の体調や食べるペースは全然一致しないんだよね。

喉の通り具合やその日の表情を見ずに、お皿の上の数字だけを追っていたころが、介護をしていて一番苦しかった気がするな。

私が抱えていた不安 実際に起きていた問題
体重増加による介助負担の増加 食事を控えすぎて筋肉が落ち、自力での寝返りが困難に
栄養不足による急激な衰弱 無理に食べさせようとして誤嚥の危険や本人の苦痛が増加

専門職に相談して救われた食事量の見直し

出口が見えなくなった私が救われたのは、訪問診療の先生や管理栄養士さんに悩みをそのまま打ち明けた瞬間だったんだ。

「太るのも怖いし、弱るのも怖くて、何グラム食べさせればいいのか分かりません」って泣きそうになりながら話したのを覚えているよ。

専門家の方は怒るどころか、「一人でそこまで抱え込んで計算していたんですね」って、まず私の肩の荷を下ろしてくれたんだよね。

主治医や管理栄養士に現状を伝えるための準備

相談するときは、難しい栄養計算の記録なんて持っていかなくて大丈夫だったよ。

普段どんなものをどれくらいの時間かけて食べているのか、残すときはどんな様子なのかをそのまま伝えるのが一番大切だったんだ。

家庭ごとの介護環境や本人の持病に合わせた現実的な目安を一緒に考えてもらえて、ようやく暗闇から抜け出せた気がしたよ。

  • 朝昼晩で実際に食べられている主食とおかずのおおよその割合
  • 1回の食事にかかっている時間とむせの有無
  • 排便のペースや体重の増減傾向

食べきれない日を支えてくれた市販の栄養補助食品

必要な栄養を普段の手料理だけで全部まかなおうとすると、作る側が先に倒れちゃうんだよね。

食べる量がどうしても落ちてしまうときは、少量でしっかりエネルギーやたんぱく質が補える市販の栄養補助食品に頼ることにしたの。

ドラッグストアやネットで手に入るゼリータイプやドリンクタイプを活用するようになってから、お互いのストレスがぐっと減ったんだ。

手作りにこだわりすぎない工夫
お皿に山盛りのごはんを並べるより、ほんの少しの量でギュッとカロリーが詰まったものを一口食べるほうが、本人にとっても負担が少ない場合があるんだよね。

無理強いを減らして食卓にゆとりを取り戻す工夫

補助食品をうまく組み合わせることで、「これを全部食べさせなきゃ命に関わる」っていう悲壮感が消えていったよ。

残してしまっても「あとでゼリーを一口食べてもらえばいいか」って思える心の余裕ができたんだよね。

介助する側の表情が柔らかくなると、不思議と本人も落ち着いた顔でスプーンを受け入れてくれる日が増えていったんだ。

一人で計算機を握りしめるのをやめる選択

寝たきりの家族に必要なカロリーは、机の上の計算式だけでぴったり答えが出るものじゃないんだよね。

毎日の体調や季節、排泄の状態によっても変わるから、素人の私たちが一人で正解を抱え込む必要はまったくなかったんだ。

もし今、食事の量で頭を抱えているなら、まずは今日食べたごはんの写真をスマホで1枚撮って、次の診察や訪問看護のときに「これで大丈夫でしょうか」と見せてみてほしいな。

誰かに頼ることは決して手抜きじゃないし、家族の笑顔を守るための立派な介護の技術なんだよ。

私が泥沼のような不安からどうやって気持ちを立て直してきたのか、教科書には載っていない日々の泥臭い試行錯誤をこれからも言葉にして届けていくね。

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